サーバが無くてもバーチャルキャスト上でのスライドを作れるSlide4VRをリリースしました

バーチャルキャスト上でのプレゼンを支援するSlide4VRをリリースしました

Slide4VR - VirtucalCastでのプレゼンを支援

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背景

テックポエムと称してVRで色々話す配信をしているのですが、スライド準備の手間を減らしたくてバーチャルキャストでスライドを作るのを支援するサービス作りました。

バーチャルキャストではホワイトボードを使って指定した画像をVR上で表示することが出来ます。これは中々優れものでVR内のレーザポインタ等で複数の画像を切り替えれるのでスライドとして使うことが出来ます。

なので、パワポなどでスライドを作ってpngなどの画像に変換してやれば比較的簡単にスライドを作ることが出来ます。スクリーンショット等だけだとしても一度パワポを経由すると画像サイズなどが均等になるのでスライドのサイズがめくる毎に変わったりしないのでお勧めです。

ただ、このホワイトボードはインターネット上の公開サーバに画像を配置する必要があります。自前の公開サーバを持ってる人は少ないと思うのでここがネックでした。

一応、下記の記事にあるようにGoogle Driveを使って公開URLを取得する事で、サーバが無くてもスライドを作る事もできます。

qiita.com

私も最初この方法でスライドを作ってたのですが、以下の問題点がありました。

  • URLがランダム文字列なのでスライド枚数分取得する必要がある
  • VirtualCastの管理画面から1個1個URLを張り付けるのが数が多いと面倒

C:\Users\${USER}\Documents\My Games\VirtualCastにあるconfig.jsonに記載してやればGUIで指定する必要はないのですが結局URLがランダムなのでリンクの自動生成ができないので非常に手間がかかっていました。

というわけで、上記を毎回やるのが面倒なので楽をしたいと思ったのが開発の主なモチベーションです。

主な機能と特徴

基本的な機能はPDFまたはPPTXをアップロードすると自動で画像に変換してconfig.json用のJSONファイルを出力してくれるというものです。 以下が主な特徴です。

PDFやPowerPointファイルをアップロードするだけ

バーチャルキャストのプレゼンに使う「 ホワイトボード」はインターネット上の「誰でもアクセスできる状態」場所に置いた画像を表示する事が出来ます。 Slide4VRではアップロードしたPDFまたはPPTXファイルを自動で画像に変換してWebからアクセス出来る場所に配置します。自分でサーバを用意する必要はありません。

ちなみにPPTX変換はLibreOfficeを使っているので、レイアウトが崩れる事や対応してないフォントがある場合もあります。そのため特に問題が無ければPDFを使うのがお勧めです。

ホワイトボード用のJSONを自動生成

ホワイトボード用のURLをVirtualCastの設定画面から一つ一つ指定するのは大変です。Slide4VRではPDFまたはPPTXから変換した画像のURLを自動で config.json形式に変換して表示します。設定ファイルにコピペするだけでOKなので面倒な作業を大幅に短縮できます。

アカウント作成は不要

Slide4VRではセキュリティと利便性の観点から独自の認証機能は持たずにSNS認証のみをサポートします。既にもっているGoogleTwitterといったいつも利用しているアカウントを使うので、手間いらずかつ安心して利用できます。

使い方

使い方は簡単です。

まず、GoogleTwitterのどちらでも良いので認証ボタンを押します。こちらでOAuth認証を行ってSlide4VRにログインします。

つづいて右上にある「スライドを登録」をクリックして登録画面に遷移します。

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「アップロードボタン」を押すと一覧ページに戻ります。変換中はステータスのアイコンがぐるぐる回っていると思うので数秒から数十秒くらいまってください。

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アップロードが完了したらタイトルをクリックします。するとポップアップが立ち上がり変換された画像のリンクがJSON形式で取得できるので、こちらをconfig.jsonに貼り付けてVirtualCastを起動すればOKです。

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まとめ

とりあえず、まだ作ったばかりで正直言えばデバック足らない部分もありますが、VirtualCast上でプレゼンしたりスライドが欲しい人は結構便利に使えると思います。素敵なVRライフを目指しましょう!

バグ報告とか要望は私のTwitter(@koduki)まで頂ければ出来る限り対応したいと思います。

あと今回はマイクロサービスとかをある程度頑張ってみたので、アーキテクチャ的なことに関する記事は別途書きたいと思います。

それではHappy Hacking!