速報: Google Cloud Next '20 振り返り!【ついに完了】
- Weekly 9: Business Application Platform
- Weekly 8: Cloud AI
- Weekly 7: Application Modernization
- Weekly 6: Data Management & Database
- Weekly 5: Data Analytics
- Weekly 4: Security
- Weekly 3: Infrastructure
- Weekly 2: Productivity & Collaboration
- Weekly 1: Industry Insights
Googleのクラウドに関するカンファレンスであるCloud Nextが絶賛オンラインで開催中です。 cloud.withgoogle.com
Googleのカンファレンスと言えばGoogle I/Oをイメージする方が多いと思いますが、GCP関連に関しては毎年Cloud Nextとして別途開催されていました。
ただ、今年はコロナの影響で他のイベント同様にオンライン開催となっています。その特徴は何と言っても「9週間連続の怒涛の開催!」です。
毎週、「Industry Insights」「Productivity & Collaboration」「Infrastructure」「Security」「Data Analytics」「Data Management & Databases」「Application Modernization」「Cloud AI」「Business Application Platform」の九つのテーマが一つずつ解放されていきます。
それぞれに関して振り返りの動画を作っていこうと思うので良ければ見てみてください。
Weekly 9: Business Application Platform
今週はBusiness Application Platformです。ついに最終週です! Business Application PlatformはAPI + No Codingを表すGoogleの用語のようです。いわゆるEUC (End User Computing)ですね。 とはいえセッションはほぼほぼAPIに関してです。新サービスAPI Gatewayも出ましたし、今まで通りApigeeも大きな位置を占めます。
基本的にはAPI GatewayはシンプルでよりGCP NativeでApigeeは単独で完結した主にAPI販売やサードパーティに提供する時に有用な機能を含んでいるというのが差分になります。
これでGoogleはAPI管理(Apiee)、API Gateway(API Gateway)、サービスメッシュ(Cloud Endpoint)とポートフォリオがそろってきました。
1回目
2回目
Weekly 8: Cloud AI
今週はCloud AIとなります。Googleの提供するAPI Platform, Document AI, Customer Center AIに関する話でした。GoogleはもちろんAIに関しては元々かなり力を入れていましたが、今年は製品が成熟してきたのか新技術を使った目玉機能の紹介というよりトータルソリューションとしての提案がメインになっていたと思います。
特に、コロナの影響でカスタマーセンターは架電数が増える上にオペレータの数も削減せざる得ないので、CC AIのようなスケールするカスタマーセンターの仕組みが大きな鍵になりそうです。
なお、ちょっとボイスチェンジャーの調子が悪い句て非常にノイジーな状態での配信となってしまいました。
Weekly 7: Application Modernization
今回はApplication Modernization という事で、開発や実行環境に運用そしてAnthosによるマルチクラウドと非常に盛沢山な内容となっていました。 まとめ?スライドも今回は最多の120枚です。キーノートも3つありましたしね。
Googleのマルチクラウド戦略、そしてそれを下支えするDockerによるサーバレスのCloud Runの進化が個人的には印象的でした。
発表に使った資料はこちらです。
1回目
キーノートをはじめ全体的なApplication Modernizationのサマリや、Cloud Run, Event for Cloud Run/cloudevent, Cloud Workflowに関して話しました。Cloud Workflowは特に登場を心待ちにしてたものなのでオープンβになる日が楽しみです。
2回目
Stackdriver改めCloudOpsやbuildpack、そしてなんといってもAnthos/GKEの話になりました。また最後にメインフレームマイグレーションの話もあります。
Weekly 6: Data Management & Database
先週までに比べるとずっと数が少なかったですね。それでもSLAを代表にどんどん機能は強化されているので成熟期なのかな、という印象です。
特にCloudSQLはここ数年でかなり良くなっており、SQLServerのサポートももちろんですが以前はOracleの専売特許であって透過暗号やDR構成も難なくこなすようになりMySQLやPostgreSQLでも機能面では十分というのを改めて感じました。
まあ、Googleのポートフォリオ的にはCloudSQLはあくまでレガシー互換で、RDBとしての本命はSpannerのようですがw
発表に使った資料はこちらです。
1回目
Spanner/Firesotreの機能および新機能。また、オンプレミスなどから移行する時にシフト&リフトでどのようなDBを選んでいけばいいかのガイドがメインとなります。
2回目
SQLServer, PITR, DR機能などCloudSQLに関しての話となります。商用DBというかOracleみたいな事が出来るようになったのは本当に感慨深い。てか、HA構成ってただのPDなのは初めて知りました。
Weekly 5: Data Analytics
GCPの本業と言っても過言ではないData Analyticsです。何しろBigQueryの登場はGCEより早いですからね! 感想のサマリとしてはこんな感じ
- Smart Analytics
- Break down data silos!
- BigQuery, BigQuery, BigQuery!
- BI Engine and Omni
- Pricing Control
- 20-30% 性能改善 & 99.99% SLA
配信に使った資料はこちらです。
1回目
今回のキーワードである「Break down data silos!」とBigQuery自体の基本的な動きを軽く解説。そのあと、性能改善や今回の真の目玉であるBI Engineの話をしました。
2回目
3回目
Weekly 4: Security
インフラほどではありませんが、セキュリティにも多くのアップデートがありました。感想のサマリとしては以下の感じ。
- A Safer normal
- Security OF the cloudはもちろん、Security IN the cloudのサポートも強化されている
- Active Assistによるスケールするセキュリティ
- SCCの強化やChronicleの新規登場でセキュリティは益々強化
- Confidential Computingは次のHTTPSになるかもしれないが成熟するのはもう少し先
内容が多いので以下のカテゴリで話していこうと思います。
- Compliance & Standard
- Secure Infrastructure
- Security Scan & Monitoring
- Support of Application Security
- Identity & Access Management
資料はこちらとなります。
1回目
Compliance & Standardから Secure Infrastructureまで。Assured Workloads for Governmentはまだベータですが、政府系だけではなく金融や医療にも広がるとグッと使いやすくなりますね。 www.youtube.com
2回目
Security Scan & MonitoringとDLP API。DLP APIはマスキングに有効なので積極的に活用出来たらと思ってるし、セキュリティスキャン系はGCP単独で運用するならサードパーティのセキュリティ製品無くてももはや良いのではと思ってる。やっぱり利用者のミスで情報流出するという事実にクラウドベンダーも座して見守るだけとはいかんのだろうなぁ。
3回目
アプリケーション開発支援とかIAMの話。セキュリティ回はこれで終わりになります。reCAPTCHA Enterpriseは良さそうですよね。あと、IAM周りも最小権限原則をいかに「スケールさせるか」という点に注力したアップデートが多かった印象です。Ownerでの運用、ダメ、ゼッタイ。 www.youtube.com
Weekly 3: Infrastructure
さて、ここからが本番です! インフラの発表です。こちらはかなりいろんな発表がありました。新しいインスタンスやストレージが出来たりVMWare Engineなど50個以上の発表があって話してると長くなり過ぎたので分割しての配信にしました。
全体的な感想としては各種性能やセキュリティが順当に強化されるだけではなく、GCPが「僕の考えた最強のインフラ」から「顧客の声を聴いたいつも通りの事が出来るインフラ」へ変化しようとしているメッセージを強く感じました。あとTrafficDirectorのProxyless gRPCはサイドカーを使わずgRPCの1.3から取り込まれたxDS APIを使って直接サービスメッシュを作るという事で今後の類似のプロダクトにも影響を与えるリリースだと思います。
配信に使ったスライドはこちら。Google Cloud Next '20 Weekly 3の振り返り - Speaker Deck
1回目
Computeからストレージまでの発表に関しての振り返り。順当にスペックやセキュリティがあがりファミリも増えました。VMWare Engineはマイグレーションとしてリフトアプローチを採るためにはかなり良いソリューションだと思います。
2回目
ネットワーク周りの発表に関しての振り返り。Googleが閉域IP網GCPを活用してる感。途中凸って頂いたので脱線しながら話しています。ありがとうございました。まあ、脱線はいつもか。
3回目
Active Assistなどの運用の話と5Gに関するセッションの振り返り。Active Assistは運用や設計の手間を大分減らしてくれそうなのでこのキーワードで今後も頑張って欲しいです。
Weekly 2: Productivity & Collaboration
コラボレーションツールであるG Suiteに関する発表です。技術的な話はあまりありませんが、コロナで始まったリモートワークに適したツールとしてG Suiteの改めての紹介やビデオチャットであるMeetの新機能の話がありました。個人的にはChrome EnterpriseやAndroid EnterpriseといったIT管理者向けの機能がとても気になりました。
配信中に使ったスライドはこちら。 Google Cloud Next '20 Weekly 2の振り返り - Speaker Deck
Weekly 1: Industry Insights
キーノートを含めた業界動向に関しての発表でした。詳しくは動画の中で話していますが、AWSやAzureの資産をBigQueryで検索できるBigQuery Omniが特に気になる内容でした。
配信中に使ったスライドはこちら。 Google Cloud Next '20 Weekly 1の振り返り - Speaker Deck