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Java Day Tokyo 2014に参加してきました

勉強会はブログに参加記事を書くまでが勉強会だと以前習ったので、昨日参加してきたJava Day Tokyoの感想とか書いときます。

Java SE 8がちょうどでたばかりということもあって、今回はほとんどのセッションがJava8祭りでした。

https://oj-events.jp/public/application/add/170

当日の雰囲気とかはToggeterにまとめられてるのでこちらを。

http://togetter.com/li/670503

基調講演

午前中はOracle本社メンバーによる基調講演。Javaといえばサーバサイド!って印象が強いのですが、今回はJavaMEの話をはじめIoTに注力してることをかなりアピールされて、少し意外でした。 Javaといえば元々組み込み用として始まったわけで、それ故にこその "Write once, run anywhere"を掲げてたと思うのですが、原点回帰というか、ここにきてようやく実ったのかなという印象でした。

実際、デモの中でDukePadでもPCでもアーム型のロボットでもチェスを打つというコードをJavaで実装してたのは面白かったですね。あと、デモでまいんどすとーむやらチェスゲームのDukeが可愛かったのですが公開されてないのかな...

他にも気になったこととしては2016年に出来るであろうJavaEE8ではJAX-RS/MVCが登場予定とのこと。 これで、最近ようやくマイナスがゼロになったJSFとおさらばできます。あれはURLを大事にする近代的なWebサイトを素直に作れないので><

あとは忘れてはいけないのはJava SE8の日本語が出来ました!

Java SE 8日本語ドキュメントの公開 http://docs.oracle.com/javase/jp/8/

これは普及させるためには非常に心強いですね。このスピード感でできてくるのは意味では勢いを感じる象徴的なものに見えます。 他にもコミュニティについてもかなり言及されていてJava Magazine 日本版についても話されてました。

あとNECのロボットとか国内での事例紹介もありましたね。対話型のロボットで現在導入パートナーを探し中とのこと。

講演は全般的に英語でしたが、まあゆっくり喋られてたので、通訳聞かなくてもある程度中身が分かる感じでした。

Java SE 8時代のJava EE 7アプリケーション開発

続いて寺田さんのセッション。 まずはJava EE7 のWebSocketでマインドストームをリモート操作。曰く、組み込みのナレッジが無くても使い慣れたJavaでかなり簡単にキャッチアップ出来たとのこと。 ハードウェア自体の高機能化の恩恵も多分にあると思いますがJavaMEとかでフットプリントが小さくなって、普通に書ける範囲が広がったのはいいことですよね。なんか試したくなる。

その後はJava EE7とJava SE8を組み合わせてのConcurrency Utilities for Java EE(JSR-236)の使い方について。 Future.getが同期なのは知らなかったです。これは確かに嵌りそう... そして、 大事なことは「Java SE8ではCallable禁止」とのことでみなさんCompletableFutureを使いましょう! Java EE7とJava SE 8って組み合わせは新しいもの好きには堪らない選択肢だと思うので罠とかは今のうちに確認しときたいですね。

Java SE 8におけるHotSpotの進化

デイビッド・バックによるセッション。 Java SE 8になってHotSpotがどう変わったかのお話です。言語仕様ではなくVM仕様なので、厳密にはJava8ではなくOracle Java, OepnJDKの最新版に関する話、という理解が正しいですね。

ラムダ式とか言語周りが注目されることが多いですが、今回はJVM周りもプロジェクトHotRokitの本格稼働の一つとしてかなり手が入っているでなにげに一番気になってたセッションです。

まずはやはり気になるPermGenの廃止について。 PermGenは通常のヒープとは違いJavaのstaticのメンバーやクラス情報などJavaの静的な情報を格納する場所でした。 しかし、チューニングがそれなりに難しく、パフォーマンス劣化やOutOfMemoryErrorの原因となっていました。

というPermGenのデメリットを上げた上で、とは言えメリットはと次のスライドをめくったところで白紙w そして「....あったけ?」というコメントに会場が爆笑に包まれましたw

でJava8からPermGenが廃止されてMetaspaceへ。基本的な役割は変わらないのですが、ポイントはヒープではなくネイティブメモリ管理になったこと。 つまり、GCの対象ではなくVMの都合で状況に応じて伸縮出来るようになりました。元々ヒープとは特性が違うものだったので、これは言われてみれば妥当な気がしますね。 クラスローダ単位の管理になっていてHigh Water Mark(HWM)を指定することでクリーニングするタイミングもある程度指定できるようです。 とはいえ、特性が変わっただけでメモリ枯渇自体はありえるのでOutOfMemoryError自体が完全に無くなるわけでもないようです。 この辺のチューニングポイントは多少変わりそうなので、負荷試験とかをして実運用までに情報を集めたいところです。

他の話としては、フォールスシェアリング回避や64bitメモリアドレスを可能なら32bitに圧縮するCompressed Oopsや、C1(-Client)とC2(-server)を従来のように指定するのではなく上手く切り替えて良いとこ取りをするTiered Compilation、AESの性能改善など中々聞けない話がたくさん聞けて大満足です。

また、Java7から導入されたinvokeDynamic(indy)がJava8では大幅強化されているようです。 これは、Java7では初回なので正しく動くことを重要視していたのと、Java8でラムダ式やNashornで積極的に利用してる事もあってかなりチューニングが施されているようです。 ちなみにラムダ式Indyで実装されてるのはこの時初めて知りました。てっきり内部クラスかと...

あとjcmdがネットワーク越しでも使えるようになったのも地味に便利ですね。まあ、運用環境と開発環境でjcmdが使うようなACLって普通開けないってのも有るのですが...

Javaアプリケーション開発におけるテストとTDDの実践

@t_wadaさん、@nekopさん、@shuji_w6eさんによるTDD談義。TDDというよりテスト談義かな。 自分が聞いた中では、というか多分今日のセッションで唯一かもしれないJava8関係ないセッションでした。

各メンバーがどうやってテストをしているかの話が主にされて、その中であったcmtest-db を使うとJUnit4に上手く統合されるようなので今度試してみたいですね。 Arquallianは私もちょこちょこ使っていて、EJBのテストには本当に便利! とはいえ、結構使いこ直してない所も多いし、Weblogicだと組み込みで動かないみたいだからどうしようかなとも思ってたんだけど、今回仕切りに本物のモジュールで、という話も強調されてたし、また試さないトナー。動画で撮影とか知らない機能もあったし。

総じて言われてたように感じたのは

  • システムテストでモックに拘り過ぎず本物のモジュールを使うこと
  • カバレッジは目安。テストの点数でもなければ完全でもない
  • それはTDDじゃない、とか「テスト書かないとかそれ@t_wadaの前でも言えんの?」とか原理主義的なことを言わない。自分を助けてくれるかを考える

とかですね。この辺の話はうちのチームだとプログラマが多いのでぜひ色々共有したいところです。

Lambda式とストリームAPI、並列処理の詳細

Stuart MarksによるストリームAPIとかの話。 目玉だけあって、Lambda式やストリームAPIは各所ですでに語られまくってる事もあって、聞き取れた範囲ではあまり新鮮味のある内容もなかったけれど、スライドにサンプルがいっぱい書いてあったので後で見なおしてみると色々発見があるかも。 元々自分がRubyScala、JSやLISPなどmap/reduce/filterがある言語を結構使ってるので、ようやく頭で翻訳せずに使えるようになったか、という以上でも実はなかったりする。

とはいえ、twitterとか見てるとストリームAPIの使い方はわかったけど、業務でどう使うかわからんって話があって、これは私も他の言語でこの辺の概念を学んだ時には感じたことなんで、今度記事とか書いてみようと思う。

Java Day Tech Night

Oracle本社の中の人に質問ある人どうぞコーナー。 勝手にLT枠だと思ってましたがちょっと違いました。そして、ハッキリ言ってグダグダでしたw 通訳挟んでるしテンポやコミュニケーションロスの問題もあるしね。

とはいえ、かなり色んな話が聞けました。Lambda式が内部クラスではなくIndyで実装されてるから初回のコストはともかく2回目以降は通常のメソッドとほぼ変わらない。詳しくはJavaOneの資料見ろ、とか。 Lombokは標準に取り込まれないの? 的な話は試しに使って見てたけど、余計な問題で困ることが多いから別の方法を模索中だけど決定案も無い、というかEJBとかJavaEE系は意図的にgetter/setterとpublic fieldを区別せず動くように作ってあるからそっち使え、とか。 あとLambada式内での例外の取り扱いもやっぱり決定案ないから気をつけろだとか、OpenJDKに協力するならまずはML登録だ!とか。

他にもInterfaceにメソッド実装持てるようになったけど、フィールドてないから片手落ちじゃね? って話にはScalaと違って互換性を大事にしてるからそんなにダイナミックな変更は出来ない。という感じの回答も参考になりました。 とはいえ、基本的にはMix-inをするためのTrait的な用途は想定してないって話だと思うんだけど、こんな感じで書けばフィールドを直接持てなくても、困らないので個人的にはガシガシmix-inに使っていく所存。

そして、JavaEE7でまともに動くのwildflyだけじゃない! 私達はJavaEE7を信じて乗っていいの? 他の言語や非標準FWに行っちゃうよ? という問いには結構ぐだぐだした返しがw まあ、禁断の質問ですからね。標準作る立場としては色いろあるだろうけど、せめてGlassFishWeblogicはお膝元だからもうちょっと頑張って欲しいってのも有りますねー。早く運用で使いたいし!

まとめ

搭乗予定だった飛行機が30分遅れて、危うく間に合わないかとも思ったのですが無事基調講演から参加出来ました。 実のところ行くかどうかは少し迷ってたのですが、Java熱が自分の中でも高まってきたので、いくつかJava8の機能を試して記事書いてみたくなりまし、なにより楽しかったです!

来年もぜひ行きたいですね。

それでは、Happy Hacking!